2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

平和な国のアウシュビッツ

テレビで「広島どっくぱーく」に関する報道を見る、そこまで動物が好きではないが、ここの扱いはさすがにひどいものだ。正にアウシュビッツである、衰弱した犬が放置され、人目に触れないよう隔離される。どんなに平和な国にいてもこういうことは起こるんだ…

卒論そして採点

NHK大河『伊達政宗』鑑賞

昨日は採点で脳髄まで進研模試に解かされてしまった・・・何百枚という答案を添削していくのは文章問題でなければ気が狂う程単調だ、同じような歴史用語をブツブツ呟きながらパソコンのボタンをカッチカッチと押すのは、別の意味で骨が折れる。マンションの…

漫画『エマ』読書中―階級について―

漫画『エマ』を読んだ、英国19世紀の貴族とメイドに悲恋を描いた漫画である、ロミオとジュリエットを地で行っている作品だが、英国の当時の世相とか出ていて結構面白い。19世紀はイギリスにとって飛躍の時期であり、前半はフランスのナポレオンが猛威を…

秋晴閑話

『ダイヤモンドダスト』南木佳士著 文芸春秋刊

南木佳士作品に嵌まった気がする、明るい話ではないのになぜだろうか。常に死者に限りなく近い生者が、死者となっていく現場にいた著者は、人生を見る視点に独特の視線を持った。 それは紛れもなく「死」から人生を見ることである。 『冬の水練』で「死こそ…

採点採点

我が出納帳

金銭について悩まず生きたい、だが金銭がないと何もできない。そんなジレンマに悩まされる日々である、昨月はできるだけ支出を押さえ込んで生活したが、飲み会にも行かず好きな本屋巡りもせずにいると何を楽しみに生きているかわからなくなってくる。 んで飲…

今日は暖かきを祈り

『冬の水練』南木佳士著 文芸春秋刊

何事にも「機」が重要であるように、読書にも「機」が重要である。どういう機会にどういう本を読むか、それは自由だが、気軽に読める本もあれば読むのにひどく気構えがいる本もある、今日の『冬の水練』は紛れもなく後者の作品だ。激しく人生について考えさ…

マフラー購入

お酒に弱くなりまして

酒に弱くなった、いや元々強くないじゃんっていう数多の諸先輩同輩後輩に弁解いたしますと、弱いのがさらに弱くなったというです。昨日はゼミの仲間と飲んだんですが、飲んだといっても日本酒少々とジントニックぐらい、それでまあ現在頭が痛い痛い。 これで…

秋雨早夜

生寮記

寮についてなんとなく書きたくなった、飲み会とか参加しまくってるわけではないので何をまあ偉そうにというかもしれないが、4年間住んでいるので自分なりに寮のことが好きだとは思う。寮の良さとはなんだろうか、ありきたりだがやはり空気ではないか。よく…

日雇い終わる

卒論逃亡記

卒論というものがある、法学部にはないらしい、アイツら何の為に大学行ってたんだと愚痴の1つも吐きたくなるがそんなことをしても何も得られない、得られるのは焦りのみである、ガタガタ言う暇があったらキーボードを叩くべし。 地方議会について書いている…

『戦場の黄色いタンポポ』橋田信介著 新潮社刊

この本を読み始めた時、「駆け抜けた」という言葉を使わないようにしようと思った。橋田氏の人生を表すのに適当に見えてもっとも似つかわしくない言葉だと思った、彼は駆け抜けてはいない、確かにいろんなところに行ってはいるのだが、路傍の石のようにじっ…

卒論に追われ

日本シリイズ夜話

今日あたりから日本シリーズらしい、全然知らんかった。野球に対する興味は近鉄バファローズ解散の後からすっかり薄れてしまっている。オリックスはどれだけバファローズを冠してもオリックスだし、楽天は近鉄の持っていた泥臭さとは無縁だ、スマートで弱い…

『狼と香辛料3』支倉凍砂著 電撃文庫刊

長い間旅路を共にすれば、愛情は深まる。ましてそれが男女の中であれば、恋仲になってしかるべきであるのかもしれない。しかし、一方の相手が人外であればどうか、或いは偶然出会った相棒であり、恋など欠片も意識していなければどうか。深い愛情は一瞬で破…

眼鏡がアクロバティックに

昨日は1日アルバイト、運送会社の補助にいっておりました。風水師の館移転が主な仕事で、怪しい書物があったり依頼主が老師って呼ばれたりしてて面白かったです。こういうのがあるのが日雇いの面白いところ、しかしやはり疲れたか寮に帰ってきてからぐった…

早朝悲話

寒暖激しき秋昼夜

寒暖が激しい、朝昼晩とコロコロと気温やら天候やらが変わるせいですっかり風邪を引いた。昼飯も食ってさあ大学にでもいくかと思ったら体が重い重い、臨時休暇である、4年の割にかなり真面目に行ってるから休んでもそれ程苦しいことにはならないが、どうも…

冊数考察

政治学説史とマスメディア論を体力減退を口実に休むも、なぜかドイツ語には出席、寒風吹きすさぶ目白通りを自転車で走るわけもなく、ぬくぬくとバスで駆け抜ける。夕刊を購入する、今日の毎日はどうも厚い、見たら18面もあった。気でも違ったのだろうか、…

寝過ごして候

『狼と香辛料2』支倉凍砂著 電撃文庫刊

すっかり嵌まってしまった行商人ロレンスとホロのお話、電撃小説大賞銀賞受賞作、現役の大学生(物理学科)ということでなんだか負けてられん気がする。物理学科に行けてこんな文章が書けるとは天は二物を与えるよな、とブツブツ文句も言いたくなる。 2人は…

早朝の更新

『狼と香辛料』支倉凍砂著 電撃文庫刊

方言をしゃべる女の子はかわいいらしい、妙なイントネーションをしゃべってる当人は激しく嫌っていることもあるだろうが、やはり生まれた土地柄が出るってのはかわいいと思う、標準語が悪いわけではないが人間として宙に浮いてしまっているようで寂しい、エ…

風邪には勝てぬ

『朽ちていった命―被爆治療83日間の記録―』NHK「東海村臨界事故」取材班著 新潮社刊

「死ぬ時はころっと死にてえな」苦しまずに死にたい、誰もが自分の死を考えてこんな言葉を吐いたことがあるはずである。人間にとって死ぬことはもっとも怖いこと、しかし必然として訪れるもの、どうせ死ぬなら痛みを感じることなく死にたい、しかし核の光は…