NHK大河『伊達政宗』鑑賞


昨日は採点で脳髄まで進研模試に解かされてしまった・・・何百枚という答案を添削していくのは文章問題でなければ気が狂う程単調だ、同じような歴史用語をブツブツ呟きながらパソコンのボタンをカッチカッチと押すのは、別の意味で骨が折れる。マンションのモデルルーム看板持ちをした際、何で俺ってこんなことしてるのか、と根源的な悩みを抱いたが、それに近いものが今回もあった。人間動かないのはしんどいのだ。


はて秋晴れの良き日、友人とその秋晴れに逆らい過去の大河の名作を借りてきて見ることにした。今日は伊達政宗の1巻である、世界的名優となった渡辺謙伊達政宗北大路欣也伊達輝宗)を筆頭とし、大滝秀治(虎哉禅師)いかりや長介鬼庭左月斎)など豪華な顔ぶれ、大河史上最高視聴率を叩き出した、名作誉れ高い作品である。


1巻は伊達家の当主となった若き政宗の父輝宗と、伊達家の仇敵である最上家の当主義守の娘義姫の婚姻の儀式から始まる。義姫は兄である義光(後に政宗の好敵手となる)に勝る器量を持ち「鬼姫」と称される列女である。2人は戦国時代の政略結婚にしては幸せな家庭を築くものの、政宗が疱瘡になり容貌が醜くなりにつれすれ違いを深める、政宗は自らの容貌を気にしつつも、虎哉禅師の指導や片倉小十郎伊達成実らに囲まれ逞しく育つが、それでも時折政宗の容貌は成長に影を落とす。元服の後すぐさま田村家の息女愛姫と婚姻、しかしその幼い夫婦生活はなかなかうまくいかない、故郷を思って泣く愛姫、それを守る為政宗に無礼なことを言う従者たちに、政宗は腹を立てを太刀を振り上げる。


ここで1巻が終わっている。それにしてもキャストがかなり渋い、いかりや長介鬼庭左月もいいし、大滝秀治の虎哉禅師もはまり役だ、早く渡辺謙の武者姿が見たいものである。やっぱり大河はこうでなくてはと、最近の顔重視の選択にツバしたくなる感覚を覚えた、来年の『風林火山』は、武田信虎仲代達矢)など期待するものもあるが、上杉謙信(ガクト)がかなり心配、まあ無きにしもあらずかと思ったが、大根役者じゃないことを祈る次第。