2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
名前に覚えがある人もいると思う、その生き様と気丈な奥さんで有名になった、イラクで亡くなった戦場カメラマンである。この著作では著者が体験した戦争、ベトナム、カンボジア、そして湾岸、本当に生々しく戦場の実体が語られている。 著者の訴えは壮烈で、…
2週間の激戦
4時半に携帯電話のアラームが鳴る、4年目の決戦が巡ってくる― 徐々に寮内は騒がしくなる、1年生と体育部の掛け声が廊下に響く、続々と集まってくる北寮生、ラウンジが蒼に染まり、熱気は高まる。5時半ラウンジ集合、バナナやらアミノバイタルプロが提供…
駆け抜けて音羽
酒豪で天真爛漫な彼女とウダツの挙がらない先輩の片思いの物語、片思い書かせたら天下一の称号を得つつある森見氏の作品である。夜の街を酒の匂いと不思議な感性の赴くままに駆け抜けていく彼女と、それを追う先輩の物語。 彼女と彼を取り巻く変な人々、妙な…
明日マラソン―
4年目の体育祭が巡ってきた、今日はその決起があった。事情があった為遅れての参加となったが、何度感じても決起は気分が良い、体育祭に関してはいろいろ大変だから嫌だったりすることが多かったが、それでもこの瞬間だけは楽しいのだ。4年目を迎えられた…
体育祭開幕
「戦国時代」をどのように認識するか、応仁の乱によって乱れた世が信長から秀吉へ、秀吉から家康へ、天下統一への覇業が受け継がれていった。そう考えるのが多くの人々の認識であろう、しかし戦国の世に散った人々は数多有り、その1人の生涯を切り取ったの…
明後日から後期授業(鬱)
これは以前から読みたかった1冊、政治家の自伝といえば虚飾やら建前やら含みやら、本音がないのが当たり前、しかし「向いていないので辞めます」といった人の本には、何かしら政治の正しい部分が出ているのではないかと思ったからである。 このノンフィクシ…
やはり仕事に関するモノは読んでいかないとな、と思って読み始めた。ある意味一番知りたかった部分でもあるので図書館で見つけた時は渡りに船ということですぐに借りた。東京新聞の記者である吉岡氏がアフガニスタンでの取材の合間を縫って最前線の記者達を…
既に足は悲鳴を上げ(鈍足)
幸せの形は人それぞれで、誰もが満足する形なんてない。何か幸せそうで、何か悲しい、何か満ち足りてるようで、何か欠けている。 「香織」は大好きな「セイちゃん」と一ヶ月半だけ同じ屋根の下で暮らすことになる、彼の奥さんが実家に帰って出産している間だ…
駆け抜ける日々(遅速)
帰ってきてから楽しみにしていた作品、他にも角川の文芸雑誌「野性時代」に掲載されている橋本紡の中編もあるがこちらはまだ読んでいないのでまた後に、最近精力的に一般文芸に出てきていて嬉しい限り、中編のタイトルは「月光スイッチ」というタイトルだっ…
タイトル書きつつも特段恐ろしいことも変わったことも起きなかったので、どうすればいいやら、確かに酒は飲んだし荒れたりもしたが、男だけで荒れているよりは遥かに紳士的だった気がする。4年間の寮生活で数々の飲み会を見たせいで、また杖道部で数々の爆…
半島から帰る―
佐藤賢一は『傭兵ピエール』や『王妃の離婚』、『女信長』など、一貫して歴史小説、特に西洋の歴史小説について執筆を行ってきた作家である。『傭兵ピエール』はある傭兵の視点からフランスの英雄「ジャンヌ・ダルク」を描き、『女信長』は信長は女であった…
明日より半島へ―
久しぶりにライトノベルを書評する、ある有名な名著をキーワードとして物語が綴られていくという点で、橋本紡の著作である『半分の月がのぼる空』と物語の構成はよく似ている。名著にまつわるミステリー、といった作品で、かってこの著者の作品を読んだ時は…
写真はラウンジ周辺に貼られたもの、わが寮同期が作ってくれた、始めは何かパソコンで作ったのかと思ったが自筆と知っておったまげる、うまい、そしてお疲れ様です。 まだまだ暑いものの、吹く風は既に「秋」を感じさせる過ごしやすい日々が始まりつつある。…
鬨の声感じつつ
何の意味もない、デザインを変えてみようと思った。いつまでも夏というわけにもいくまい、秋を先取りしようということでこういうデザインに相成った。秋ではないが秋を感じられる、涼しげなデザインである気がする。 特に書くことがないのでちんたらぐたぐた…
今日は練習に出よう
第三回小松左京賞受賞作、最近は筒井康隆の「時をかける少女」を読んだり少しSFっぽいものにはまっているのでこの作品を読んでみようと思うのは必然だった気がする、結構前から気になっていた作品である。 さる大学の理学部物理学科に在学しつつも、落ちこ…
はや長月