生寮記


寮についてなんとなく書きたくなった、飲み会とか参加しまくってるわけではないので何をまあ偉そうにというかもしれないが、4年間住んでいるので自分なりに寮のことが好きだとは思う。寮の良さとはなんだろうか、ありきたりだがやはり空気ではないか。よく説明できないが、見ず知らずの人間が一緒に飲み食いするというのは、今の時代を生きる人間にとってかなり独特な雰囲気を感じる。


かといって、まったく私的空間がないとはいい難い、自分の寮は個室がしっかりとある。友人の寮は何人かで共有だ、それでこそ寮なのかもしれないが、今のご時世それでは入ってくる人も少ないだろう。最近はいろいろ工事とかされてコザッパリしてきたと思うのだが、外観は変わってないので、どうやら自分が慣れただけらしい、初めて見学した時は随分と禍々しい雰囲気を感じたものだ。


寮は空気が心地よい、多く家族がいるという雰囲気が安心させているのか、東南アジアのように異国に行った際に感じる異国情緒同様、独特の雰囲気に酔わされているのか、なぜか心地が良い。


行事も嫌いではないが、日常が案外好きだったりする。食堂だったり、廊下だったり、洗面所だったり、そういうとこで他愛無くしゃべるのは悪くない。誰かがいることを感じさせてくれるこのそれぞれの瞬間が、心地よい雰囲気を作っているのではないか。


グタグタになった、ただなんとなく寮で生きる日々を大切にしてみたいと思う。