住所不定者の回想【運動能力】


一向に眠る気配がない体に、もうむかつくから緑茶を流し込んで覚醒を確かなものとした。暇なので友人の迷惑も顧みずメールしたら時差ぼけだろそりゃと言われて納得した、以外に実感のないものらしい。


何か漫画が読みたいのでひぐちアサ『大きく振りかぶって』を読んだ。やっぱ面白いなあ野球いいなあと思いつつ、自分の運動能力に暗澹とした気分がした。深夜だからというかもう完全な自己満足だが、自分の運動について話をする。


不器用だが運動神経は悪いわけではなかった、というのが運動に関する自分の評、ただ精神的に弱くてどうにも振れ幅大きかった気がする。不器用というのは球技があまり得意でないということ、野球を7年もやっていたのにやっていたようには見えないらしい。ぐっすん。


足は速かった(中学まで)マラソン大会も5位くらいだったし、短距離では中3で友人たちにバラバラ抜かれるまではほとんど負けなかった。高校でも陸上をやっていたのでそこそこ早く体育祭で「会長って足速いんだ」とか言われた。ちなみに生徒会質ばかりにいたので陸上部のキャプテンの癖に保険医からは将棋部辺りだと思われていた、うむ情けない。


とりあえず運動が出来なかったわけではないのだ。あの坂が多い和敬コースを14分で走ったという記憶がある、誰も信じてくれないけど。確かその時も先輩から意外に早いなと言われた気がする。


しかし時の流れは残酷で、というか自分が全面的に悪くてガスガスと体が退化、今ではすっかり弛んだ体となる。そりゃあ女の子にもモテん、高校ん時の引き締まったか体でモテんのに今は何を言わんやである。


そんな自分が最近こそこそと企てていることがある。フルマラソンに出てみたいということだ、速く走れなくてもいいから動く体を取り戻したいわけである。出来れば30までに走ってみたい26ぐらいまでにハーフに挑戦したい。いつかはマスターズで槍なんか投げれたらいいなとも思う、投げれなかった50メートルを投げてみたい。就職で仕事一本も悪くないが、もう一度運動をしてみるのもいいかなと思っている次第である。