住所不定者日記<其の一>


我輩は住所不定である―


お久しぶりです。


住み慣れた和敬塾を引き払い、かといって勤務地も決まらず、夜逃げ同然にイタリア旅行。憧れの水の都ベネチアに行き憧れのカフェ・フローリアンでカフェラテを飲み夢うつつ、現実の厳しさからまっしぐらに目を逸らしましたがはてさて、赴任地は東京と相成りましたが社宅に入れるか未だに決まらず、もうどうしたものかと住所不定


とりあえず再び和敬に住んでいる、あれだけ和敬が苦手だったのになんと都合のいいことだ。今では居候する最古参2人の一角である。後輩たちの冷たい目が独り身には辛い。


独りある身をなんとせう。


こうして新生活も迎える為気持ち新たに華やかなはずの3月の泥沼のような住所不定の日々が幕を開ける、ああ神も仏もないものか、まあ何とかなるさやってみよう。


こんな感じで住所不定の日記をしばし綴ります、イタリアについても少し書いてみようかなと思ったり。


読書については日本に帰ってきてさっそく『夢を与える』綿矢りさチェーザレボルジアあるいは華麗なる冷酷』塩野七生しにがみのバラッド』『シゴフミ』など買いました。まだコツコツとレビューしてみたいと思ってます。筆が戻ってきた感じで調子がいいっす。