『半分の月がのぼる空5〜long long waiking under the half-moon』


ということで選挙への怒りばかりだと鬱になるのでライトノベルの書評でもしてみますか、合宿中に読んでた小説です。前にも紹介したことあると思います、『電撃文庫橋本紡著:半分の月がのぼる空5』です。


主人公は難病の少女と恋に落ち、様々な行き違いや思いを重ねて、共に歩んでいくことを決心します。今回の巻は少女の病状に変化も起こらず、大きな動きはありません。ただ少女の主治医は主人公を連れてある夫婦の元へ連れて行きます。難病の夫に長年連れ添った妻、その姿を見せてこれからの人生への覚悟とある意味希望を見せたかったのかもしれません、確かに辛いが・・・幸せはあると。夫婦の元から帰った主人公は少女の母に決意を告げ、また少年のことを毛嫌いしていた少女の母もまたその思いを打ち明けます。主人公と少女はその後静かな誓いを上げます、半分の月の下で・・・。


ライトノベルとは言いつつも少し文体の軽い青春小説と言ったほうがいいです、普通の小説として売ってもさほど違和感はないでしょう。病気というものは誰にでも襲うもので、その時いつでも傍にいてくれる人がいれば・・・というのは誰でも願うことですから。


追記というか余談なんですが・・・この物語の舞台『伊勢』なんですよ、なんだか親近感沸きます。お見舞いが赤福で既に三つも冷蔵庫にあるとか、冷蔵庫にあった赤福は硬くて美味しくないとか、月読宮とか・・・陸上の試合に行くさい伊勢県営競技場にたどり着くショートカットルートとしてよく利用したもんです。上記の夫婦の住んでるところは浜松なんですが、近鉄特急に乗るシーンとか、近鉄とJRの連絡口の話とか・・・そういう意味で三重県人限定で楽しめるポイントがある小説でもあります。


そんな少し寂しくて淡い思いを感じさせてくれる一冊です、1〜4巻は持っているので読みたい方はどうぞ。恥ずかしければこっそり教えてください。


夕方からバイト、明日はロマンスカーでいざ箱根ですね・・・