『さよならピアノソナタ(全4巻)』杉井光著・電撃文庫


音楽評論家見習いの男子高校生と天才ピアノ演奏家の少女の王道恋愛小説。
一言で言えばこうだ。
ファンタジックな要素は一切含まない。
父は音楽評論家で、いまいちなエレキギターの腕を持つ男子高校生と、あることが原因でピアノが弾けなくなり転校してきた少女。2人が思いを通わせていく様子を、クラシックを中心にさまざまな曲を織り交ぜながら描いていく作品。読んでいて照れくさくなるほどに「青春」が感じられる。
4巻=春夏秋冬。春は高校生と少女の出会いを、夏は合宿での葛藤を、秋は行事での団欒を、冬は2人の別れと再会を、それぞれを紡ぐ。
2人が王道を行くゆえ、脇役はややアクが濃い。音楽評論家の父は1人ではインスタントコーヒーもつくれない生活力ゼロな男、しかし息子への想いは最終巻を読めばよく分かる。高校生と少女が所属する部活動の先輩は、音楽で革命を起こそうとしている変人だが美人。
王道を丁寧に歩むが故のたるみは感じられるかもしれないが、ゆっくりと読むと味が出る作品ではないかと思った。

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さりげなく、戻ってきた


もはや廃墟となったこの地に、私は帰ってきた。
大学時代の嬉しきも悲しきも詰め込んだこのBLOG、思い出せば…思い出したくない恥ずかしい駄文ばかり。
仕事についたからといって文章力に変わりがあるのかないのか分からないが、やはり本好きとしては本の紹介をせずにはいられない。
再び書評中心にやっていこうと思うのでよろしく。
果たして誰がこの存在に気がつくか…。

久々のラーメンがおいしかった

きょうは朝から他紙の後追いで始まった。

仕事の内容はあまりしゃべれないがこれをやると記者になった気がする。

できれば抜いて記者を感じたいものだがそうもいかない。

結局のこの事件の処理で夜遅くまで残ること仕事場に残ることになった。

追って追われても重要だが、何のために書くかを忘れないようにしたい。

さてラーメンである。

なんのこっちゃいと言うかもしれないがラーメン。

我が赴任地はしっての通りうどんの王国。

うどんにあらねば麺にあらず。

うどん食わねば人にあらず。

うどんファシズム!!

そんなひどくはないが、そういう雰囲気を感じざるをえない。

うまいからいいのだが、やはり飽きてくる。

ほかの麺が食いたくなる。ということで行ってみたラーメン屋。

安いがやたら店員が多くて何か視線が気になる。

ゆっくり食べさせてくれと言ってやりたい。

たいしてうまくもなかったが妙に幸せだったこんな日。