最近読んだ本の雑感


結構読んだので雑感をどーかんといっちゃいます。相変わらず拙い文章ですが何か興味を持った本があれば読んでみてコメントに感想とか下さいな。


赤朽葉家の伝説
山陰の製鉄一族の女の三代記、といってしまえば大河ドラマみたいですが、それぞれの時代の女性の生き方や悩みなんかがあって面白いです。自分が気に入ったのは初代の話ですかね、山陰がまだ神話に包まれていた時代、サンカの生き残りの少女が赤朽葉の千里眼奥様と呼ばれるまでの不思議な不思議な軌跡、取り立てて世界観に特徴はないですが、現実なのに非現実感を漂わせるのがうまいですね。登場人物と時代の動きを合わせようとしているのか、少し時代背景の説明がとってつけたような感じがします。読み応えは十分。


図書館戦争
作者が月9を標榜したらしく確かにそんな感じがする王道ストーリー、主人公は女ですけど、男みたいにパワーがあります。メディア良化法という法律が成立し本が自由に読めなくなった時代、良化の名の下に本を排除していく良化機関に対抗する為に、武装した図書館が立ち上がる、簡単にいえばそんな流れ。本好きにはそれだけで何だか面白そうなんですが、登場人物どうしの掛け合いとかテンポもよくて楽しく読める1冊です。日野の悪夢とか、主人公の女の子が追いかける王子様とか、これからもまだまだ読み応えはありそう。難点はハードカバーなことぐらいか。


レパントの海戦
塩野七生の三部作『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』に続く最後の第三作、落日のアドリア海の花嫁ベネチアがスペインや法王庁と連携を組んでオスマントルコに対抗していく話、イタリア帰りの飛行機の中で読みましたが、主人公がベネチア海軍の副将なのでベネチアの話が一杯出てきて先に読んでおけば良かったという感じでした。開戦前の総大将スペイン王弟ドン・ホアンとベネチア主将セヴェルスの掛け合いは格好が良過ぎます。政治的駆け引きもなかなか、たぶん三部作の中では一番面白いんじゃないかと。


ミミズクと夜の王
今年の電撃大賞作品、大賞作品だけあってよく出来てる。私を食べてほしいというミミズクという少女と夜の王と呼ばれる魔王の交流を描く物語。序盤の奇抜な始まりと中盤から終盤への王道っぷりは新しいおとぎ話のようでどんどん引き込まれた。話の流れから続編はなさそうなので次回作に期待しようかなと思ったり。


他には『ゴシックⅤ』『シゴフミ2』『しにがみのバラッド10』などを読みましたね。読みかけのものとしては『図書館内乱』『GO−ONE』『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』というところでしょうか。漫画ではひぐちアサの『ヤサシイジカン』というのを買ってみました。すげえドギツイらしいので、ドキドキしながら読んでいますが今はそんなことない感じです。


今日は森見登美彦サイン会の整理券を取りに行こうとしましたが前夜の飲み会とやることが色々あって断念、しばらくしたら外に出るので一応顔だけ出して聞いてみようかなと思います。たぶんないよなあ…


昨日は唯一和敬に残ったおかし殿と飲んで楽しかった!!