住所不定者の溜息2


朝食兼昼食に明太子スパを作る、添え物は野菜ジュース、健康に気を使っているのつもりなのである。午後から動き始めるとどうにもだらだらして無駄に1日を過ごす、今日はその典型だ。貴重な時間を浪費する、さりとて電話が来たり友人に部屋を貸したりと何事かしているうちに夕方だ。


何もすることがないなら読書だろうと『夢を与える』綿矢りさ著を読むことにする。イタリアに行く前から気になっていた一冊で思い切って買って見た。結構面白いかもしれない、子どもが有名になることで生まれる家族の増長や不安そして確執というのは典型的だが、なかなか読み安くていい。


綿矢りさは当初騒がれすぎて天邪鬼な自分はこういう作品を避けるので前二作は読んでいなかった。長い充電期間の中で色々あったんだろうなと考えた。有名になる、騒がれる、というのは著者自身の感覚でもあるかもしれない。今後の飛躍が期待される、無論他人の飛躍ばかりでなく自分も飛躍するつもりだが、いつまでも低空飛行というわけにはいかんと言いつつ低空飛行、今日も1日が暮れる。


大河ドラマが見たいがテレビがない、ワンセグがうまく入らない。うむ、困った、今年の大河は自分の中でかなりの楽しみだってのに。