酒田と車と本


すっかり更新が止まっていたのでもう見ている人がいるかどうかすら怪しいですが…投げ出すのはまだ早い!ということでホソボソと更新を開始することにしました。


更新できなかったのは試験⇒免許合宿in酒田と忙しかった為です、明日にも鮫洲か東陽町に学科試験を受けに行こうと思っている次第です。へタレAT限定なので楽に取れました、運転できればいいんです。クラッチなんか知りません、あんなものは飾りです。


さて免許合宿in酒田と書いたわけですが「なぜ酒田?」となるわけで、それは申し込むのが遅くて空きがなかったわけで、上越新幹線特急いなほ、と乗り継いではるばる4時間かけて向かったわけです。ドカ雪と荒れ狂う日本海を想像し、友達と気勢を上げていましたが、雪は降れども程好い天気の日もあって拍子抜け、教官も慣れてくるといい人ばかりで、田舎育ちの自分には見渡す限りの田園風景が心地良かったり、ただホテル生活は何だかんだで疲れますねやっぱり、和室だったらさらに快適だったと思ったり、だけど飯は旨かった、それだけで満足!!


無事に最短の日程で自動車学校を卒業、明日の学科でコケないことを祈るのみです。


追記として最近読んだのは『狼と香辛料電撃文庫支倉凍砂)』『GOSICKシリーズ(富士見M文庫:桜庭一樹)』『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない(富士見M文庫:桜庭一樹)』『華麗なる一族新潮文庫山崎豊子)』などです。


薦めるとすればやはり『狼と香辛料』で、4作目なわけですが、行商人ロレンスと賢狼ホロの掛け合いのテンポの良さはいつもの通り、2人はホロの故郷ヨイツを求めてさらに北へ、手がかりがあると聞かされた修道院を求めて名もない寒村にやってきます。しかし村は表の姿とは裏腹にやけに豊かで、あるはずの修道院は存在せず、村人も何かを隠している様子、表面に見える幸せと裏面に潜む醜悪、ロレンスとホロはお互いの思いを確かめつつどのように難局を乗り切っていくのでしょうか、というところ。


次点は『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』で、表紙はとても男性では買えたものではないくらいに、退廃的な美しさを醸し出していますが、内容はクソハードで読んだことを後悔したくらい。ある日転校してきた海野藻屑という自らを人魚だと自称する少女を中心に、精一杯に自らの世界を生き「実弾」を手にしようとする少女たちの姿を描いていきます。自らの論理や武器が「砂糖菓子の弾丸」にしか過ぎないと知り精一杯実弾を手にしようと背伸びをした少女たちの結末は正に圧巻としか言えない結末、ありがちですが「衝撃のラスト」に君は耐えられるか、とか言って見たくなる作品。表紙さえ違えば芥川賞を得てもおかしくない作品だと思われます。