『香乱記』読んでます


ジメジメしていやな感じです、梅雨だから仕方ないですが汗かきな自分はさらにじとじとして勘弁してもらいたい次第です。就職が決まらないから心までじとじと・・・しません、からっと晴れていきましょう、落ち込んでたって仕方ないです。記者は立ち直りの早さとか、そういうのも重要ですから。


現在は『香乱記』を読み進めています、題字の通り横山先生や司馬先生の『項羽と劉邦』に描かれる、秦が倒れてから漢が立つまでの期間の「漢楚争覇時代」を舞台にした物語です。主人公は戦国七雄たる「斉」の国の王の末裔で田氏三兄弟の「田横」となります。


斉王の末裔とはいいながら、実際は地域の有力者程度になってしまっている田氏三兄弟は、ある時賊に襲われている天下第一の人相見「許負」によって兄弟三人とも王になると予言されます。秦という国は郡県制を敷いているので王はなく、これは明らかに動乱が起こるということです、田氏三兄弟の兄達も「田横」も冗談として一生に伏しますが運命は既に動き始めていました。


ふとしたことで県令の恨みをかった「田横」は、都での賦役を押し付けられ、さらにそれに向かう途中で県令の刺客に襲われてしまいます。仲間達と離れてしまった「田横」は、皇太子「扶蘇」の隠し子「蘭」と出会うことで命を救われ、皇太子にも見出されてその側近となっていきます。


しかし時代はそれで留まらず、始皇帝は旅の半ばで崩御し、悪名高い宦官「趙高」によって二世皇帝には始皇帝の溺愛していた「胡亥」が立てられ、皇太子とその側近である蒙将軍も自裁を命ぜられ死を賜ります。二世皇帝の治世は悪政を極め、ついに「陳勝呉広の乱」が起こります。猛火のごとく広がる反乱、そして皇帝と趙高を暗殺しようとしている田横と蘭の行く末は・・・気になるところです。ゆっくり読んでいこうかなと思っている次第です。


宮城谷さんの作品は嫌いではないのですが、どうも最後まで読んだ記憶がないんです。『華栄の丘』は買ったもののほったらかし、『楽毅』は途中でほったらかし、『子産』もそうだった気がする・・・どうも時代背景が頭にしっかりと描けないので想像力がうまく働かないのかもしれません。その点ではまだこの『香乱記』の方が読みやすい気がします。


さてさて、時事へ向けゆっくり気合を入れましょう―