「水谷」という名


朝のニュースにてさる人物が取り上げられていた、オリックス・バファローズでバッティングピッチャーをしている「水谷」という名のバッティングピッチャーの話だ、年齢は60歳で今でも投げているという。


近鉄で1位指名を受けたそうだ、当時の同期には星野仙一山田久志、等、しかし彼は怪我をして振るわず4年目に初勝利を上げるものの、その後勝ち星に恵まれず、10年で選手生活に幕を閉じる。


野球ともう縁を切ろうとしていたらしい、しかし当時の近鉄監督「悲劇の名将」西本監督に請われてバッティングピッチャーとなった。


決していい野球人としていい人生ではあるまい、ただ語る姿は。


すごくいい笑顔なのだ。


びっくりする、これが自分を生きた人の顔だと思った。


近鉄にこの人がいたことが嬉しかったのが1つ、その名が水谷だったことが1つ、嬉しいことだと思った。脚光を浴び自分を生きることは難しくも華やか、脚光を浴びず自分を生きることは難しくも密やか、テレビですごい人を見て、水谷の名に恥じたくないと思った。