就職活動、いっこうに進まずただただ読書


昨日は少し、いや大分、錯乱いたしました。前途に暗いものが見えたんですよ、例えればお正月に大凶を引いてしまって、まさか、そんなはずはない、だいたい元旦に大凶なんていれるなよ、なんだか胸糞悪いから破魔矢でも・・・ああん破魔矢がポッキリ、何悶えてんだ俺はといわんぐらい前途に暗いものが見えたんです。どうも壊れ気味ですね、はい。


不安を紛らわす為に読書、毒素、いや読書の日々を送ってます、たぶんこんなことしてる間にリクナビ開けばいいのにとか言う人はきりきざんじゃいます、はい、おらー、じょきじょきじょき。


どんな本を読んだか、もう自分でもよく覚えてませんが4日ぐらいの間にかなり読んだ気がします、だいたいライトノベル、鬱な時にまともな本を読まないようにした為なんですがだいたいライトノベル読んでりゃ恋愛は必ず入ってくるわけですぐさまげっそり、ああ、なんで僕にはこんな高校生活がなかったんでしょう、なんで帰宅部の主人公にこんな美人がよってくるのですか。人生努力しても無駄を地で行ってるような気がします、はい。


そんなすっかりダメブロガーの私、今日心洗われた一冊は高倉健さんの『旅の途中で』新潮社刊なんですが、なんだか高倉さんの不器用で謙虚な生き様に、ああこんな男になりたいと思ったりしました。その中である言葉に激しく引かれた言葉があります、高倉さんの言葉ではないんですが・・・


「苦しみつつなお働け。安住を求めるな。人生は巡礼である」


ゾクッというか、ビクッと来ませんか?


せめて好きな仕事がしたい、とか、土日は休みがほしい、とかそんなあまっちょろい大学生の就職願望をぶっつぶしてくれるこの一言、人生は巡礼、何を得る為に自分は人生という巡礼をしているんだろう・・・?


はい、キモいとか思ったでしょ、やめますよ、ただいい言葉だと思うんですが。


話し変わってこの本を読んでいるとよく健さんがどこぞの島に休息にいっているという話があります、あの有名な『鉄道員』の初日舞台挨拶の日もどこぞの島に飛んでたそうで、すげえなあ、健さん。そこで様々な島の話やら出会った人の話やらいろいろ出てきてこれまた面白い。


これとは別に自分も離島って興味あるんですよ、別に解脱したいとか世捨て人になりたいとかいうわけじゃなくてですね、島の歴史とか文化に惹かれるんですよ。離島っているとやはり独特の文化があるわけで、歴史もいろいろ特殊な歴史があるんですよね。特に興味を持ったのは夏にゼミで町村総会調べてからなんですが・・・


特に気になった島というのは青ヶ島村という一応東京都なんですが、八丈島のさらに南にある人口200人の孤島、八丈島経由で船かヘリで行けますが海が荒れれば船は出ないしヘリは座席が少ないので慢性的に満席。というわけで一度島に入ると運が悪かったりした場合は3日4日帰れなかったりもするそうで、いやはや恐ろしい。


そんな島の歴史で際立っているのが「天明の別れ」と「還住」、要約すると江戸の天明の頃に青ヶ島の火山が大噴火を起こしまして非難しなければ全滅するということで、全員で非難しようとしたんですが200人は船に乗れたが、残りの100人ぐらいの人々は船に乗れずしがみつく人々の腕を切り捨てたりして脱出、取り残された100人は有毒ガスやなんやで皆全滅、生き残った人々は八丈島で辛い生活を50年強いられます。半世紀ほど立っても青ヶ島が忘れられなかったのでしょう、人々は努力して島に帰ることに成功、これを「天明の別れ」と「還住」と言います、なんだか想像を絶しますよね、青ヶ島八丈島は70キロぐらい離れていてしかも外洋なので相当厳しい帰還だったのでしょう、今でも海が荒れると船がつけられなかったりするそうで・・・こういうドラマティックな郷土史に妙に憧れを抱いたりしてます、話しはすごく悲惨なんですが、こういうエピソードがあれば自分のアイデンティティを感じたりできますよね。


島っていえば一応自分も島生まれですがね、地元でも確かいろんな伝承があったはず、今度調べてみますか・・・民俗学とか4年なったらとってみるかな、こういう離島の文化とか研究するのは面白そうだ。


とずいぶん余談、後は最近読んだ中では電撃文庫の『わたしたちの田村くん』が面白かったですかね、というか自分を鬱にさせたライトノベルですが、『半分の月がのぼる空』同様魔法とか剣とか飛び交わないライトノベルですが、なかなか面白い恋愛模様でありました、後者が少し生きるとはみたいな悩みを含んでいるのに対し、こちらはだいぶ明るいです、ただ登場する女性の過去はいろいろとありますがね。


登場する女性は、いまはやりのツンデレ系の「相馬広香」と、一昔前に流行った不思議系の「松澤小巻」の二人、特に松澤小巻は進路希望調査書に「故郷の星に帰ること」なんてかいちゃう電波系、そんな彼女にもわけがあるんですが・・・


ちなみに進路希望調査書ってライトノベルで結構ツールになってます、『イリヤの空、UFOの夏』では部長水前寺が進路希望調査書に「CIA」って書いたってのがネタになってましたけど、自分もそんな面白おかしいこと書いてやりゃよかったな進路希望調査。


だらだらと書き連ねてしまった、もっかの敵は就職活動と立花氏の『天皇と東大』、まだ半分くらいしか読んでねえ・・・後今週金曜日小学館の説明会があります、大丈夫だろうかねえ、何も業界研究とかしてねえよ、やばい。


そんなこんなで未だ机の上にFから始まるゲームのパッケージが転がっている自分はダメ人間ですね。あんまり自分を貶めるのもなんなので新聞社と出版社マジで本気に受けよっと、今更とかいわれようがかまうもんか!!