一ヶ月遅れて・・・


やっと見ることができました、『キングダム・オブ・ヘブン』・・・いやあ長かった、池袋文芸座っていう小さな映画館でやってまして本当に助かりました。こういう歴史スペクタクルは映画館で見ないといけません。


物語は第2回十字軍と第三回十字軍の間にあたりますか、鍛冶屋バリアンがイベリンの領主ゴットフリーの息子であると発覚し、騎士となりエルサレムへと向かう。主君ボードワン4世、王妹シビラとの邂逅、主君死後のヒッティーンの戦い、そしてエルサレム攻防・・・なんとも歴史のロマンを感じます。


個人的によかったのはボードワン4世とサラディンでしょうか、二人の会見は危うい平和を保とうとする二人の意思が現れてましたし、ルノーを処断する時のボードワン4世の「私がエルサレムだ」という言葉に印象的でした。後でギーがうわごとのようにつぶやくのとはわけが違います。特にボードワン4世は神々しくてよかった。


期待していた戦のシーンはまあまあ、意外に断片的だったかなと、もっとバリアンが格好よく指揮したり、サラディンが策を巡らしたりするのが見てみたかったですね。


最後の二人の会見シーンもよかったです。事前にホームページで読んだ為に「私はサラディンサラディンだ」がしっかりと「私はサラディン、信仰の公正だ」と脳内訳されてて印象的な言葉になりました。決してキリスト教徒に手を加えないという思いの表れですね。


最後にバリアンから「エルサレムとは?」と問われたサラディンが「無だ」そしてしばらくして振り返り「だがすべてだ」と言ったのはそのサラディンの笑顔と相まってなぜか体が震えました、取り様によってはどういう意味にも取れますが・・・はたしてどういう意味なんでしょうか?


と、いろいろ考えさせられてよかったのですが、全体としてはグラディエーターのがよくまとまっていたように思います。注文をつけるとすれば字幕がひどい、書き直してほしいかなと思います。


さてこれでいきなり3つも映画を見たわけですが・・・後は『ヒトラー最後の12日間〜』『リンダ リンダ リンダ』あたりですか、2つともミニシアター系なので見れるかどうか。夏の後半は『容疑者 室井慎次』も一応期待してます。しばらく情報収集ですかね、『シンデレラマン』とかも面白そうだった。